雑記でしかないブログ

経営コンサルタントを経て、一流の投資家になるため、日々勉強中。現在28歳、極小ベンチャー企業でサラリーマンをやりながら、バイナリーオプションやってます。目指せ5万円→2000万円。借金残高:約1600万円。

社会人2年目が第二新卒枠でコンサルティングファームから内定獲得した体験談

1.第二新卒の転職を語る前に_はじめに

※執筆時期:2016年1月

 

この記事を読んでくれているということは、恐らくあなたも転職を考えていらっしゃる方なのだと思います。しかし、転職活動をする前によく考えてください。

転職をする方はそれぞれ色んな理由があるんだと思います。

・給与に不満がある

・やりたい仕事が全然できない

・人間関係がうまくいかない

・上司の言うことに納得できない

・今後のキャリアが見えない

などなど。挙げればキリがないほど様々な理由がありますよね。

しかし、それらの悩みは本当に転職すれば解決できるものですか?

 

転職しなくても、自分が変化するだけで、前向きに物事に取り組むことでポジティブな変化が生まれるものもあるのではないでしょうか。「お前に何が分かるんだ」と憤慨する気持ちも分かりますが、どうか今一度、冷静になって今の自分の状況を振り返ってみて欲しいと思います。


1-1.社会人2年目という早すぎる転職となったきっかけ

私の転職のきっかけは2つです。「お金」と「仕事内容」でした。

 

<お金が何故必要だったか>

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①借金が800万円もあるから。

奨学金の借金が650万円ほど。その他150万円は、母が介護用の車を買った翌年、母が居眠り運転で大破させたので、その代替車を買うために消えました。笑

 

②母と祖母の入院費用を補う必要があるから。

→2016年4月より、恐らく母が入院することになります。その結果、今よりも遥かに収入が必要になりました。なぜなら、祖母は今介護施設(老人ホーム)に居住しており、その老人ホーム費用を母が働いて補っているからです。しかし、その母が体調を悪くし、入院する必要性が出て来ました。そうなると、今まで老人ホームの費用を補っていた働き手がいなくなるので、兄、もしくは弟である私のどちらかが「老人ホーム代」と「母の入院費用」が必要になります。

この事実を受け、私は今の給与が上がりにくい職場よりももっと実力主義で昇給額も高い業界に転職するべきだと判断しました。

 

<「仕事内容」がきっかけとはどういうことか>

私は今までITベンチャー企業SEOコンサルタントをやっておりました。しかし、ある時、SEOコンサルタントの限界を知ることになりました。

現職でSEOコンサルタントをやられている方は不快に思うかもしれませんが、私はSEOコンサルタントが企業に貢献できる範囲は、所詮「SEO」の範囲から抜きでないと感じてしまいました。

SEOは、マーケティングの中の、Webマーケティングの中の、自然検索マーケティングの中のSEOであり、本当に領域としては小さく、そして下流です。

そのSEOで対クライアントに対して大きな価値貢献ができるかと考えると、私は出来ないという結論に至りました。もちろん、EC事業のみに特化しているようなWeb特化型のビジネスモデルであればSEOによる効果は絶大なものですが、私は貢献する対象企業を絞りたくないですし、むしろ影響範囲は大きくしたいと考えていました。

 

上記2つの理由により、業界を絞らず、かつ大きなバリューを生むことができるコンサルティングファームを志望するようになりました。

 

1-2.実績のあるエージェント探し

 とまぁ、そんなこんなでコンサルティングファームに行きたいと考えるようになったわけですが、どのように転職活動をすればいいのかなんて全く分かりません。

兎にも角にも、転職活動の「いろは」を教えてくれる人を探す必要があると考えた私は、Googleで「コンサルティングファーム 第二新卒 エージェント」と検索しました。

いくつか検索結果一覧に出て来ましたが、2つのエージェント企業にすぐ絞ることができました。エージェント探しの軸としては、下記のような流れで考えました。

 

<エージェント探しの軸>

①.Webにしっかりと力を入れている会社≒多くの応募者を採用まで導き大きな売上を生んでいるからWeb広告の予算が割ける。

②.①により「Webにしっかりと力を入れている」とはどのような状況かを定義する。

③.「Webにしっかりと力を入れている」を、「SEOだけではなくコンテンツマーケティングにも注力している」と定義する。

→コンテンツマーケティングは企業にもよるが、平均してSEOの2倍~5倍以上の費用がかかる。

 

上記3ステップにより、「アクシスコンサルティング」と「ムービンストラテジックキャリア」の2つ絞りました。

 

アクシスコンサルティング

対応としては悪くなかったと思います。しかし、たまたま担当になったエージェントが私と同い年で、かつ「コンサルティングファーム」の説明の仕方が非常に下手くそだったので、すぐお断りしました。

 

<ムービンストラテジックキャリア>

対応が神がかっていました。履歴書と職務経歴書に対するフィードバックが非常に的確でしたし、転職活動の「いろは」からコンサルティング業界の「いろは」まで分り易くご説明いただけました。

また、第一希望の企業とパイプのある人を紹介してくれ、何度も擬似面接を行っていただけました。その時のフィードバックは手厳しいものではありましたが、その分「私のことを思ってくれているんだ」と感じるような内容だったので、エージェントと応募者の私が一緒になって「熱」を持って転職活動ができたと思います。

 

 

2.第二新卒の転職活動で最初にしないといけないこと

ここまででようやく一番最初の下準備が完了しました。

それでは次に「第二新卒の転職活動」でまず最初に何をしなければならないのかをお伝えしましょう。

 

実は第二新卒の場合でも基本的な転職活動の流れは他のキャリア採用とほとんど一緒です。しかし、決定的に違うポイントがあります。それは、「採用基準」です。

どういうことかといいますと・・・ 

①キャリアを積んだ中途応募者

②社会人経験が相対的に短く突出したキャリアも持っているわけがない第二新卒

あなたが採用担当者だったら、①と②の人を同じ視点や採用基準で採用活動をするでしょうか。答えは「NO」ですよね。

 

おそらく①のキャリア採用の面接をするときは、「この人は本当に能力があるのかどうか」「能力があっても弊社の文化と合うのかどうか」などを見るはずです。

 

しかし、②の第二新卒の面接をするとき、応募者の能力を図ろうとは滅多にしません。ほとんどが「仕事に対するスタンスやマインド」、「人付き合いが問題なくできるかどうか」などを見ることが多いです。それ故に皆さんも聞いたことがあると思いますが、第二新卒の採用や新卒採用は「ポテンシャル採用」と呼ばれるわけですね。

まずは、この基本的な違いについてを頭にしっかりと叩き込んでおきましょう。

 

2-1.第二新卒の履歴書と職務経歴書の作成

はい。至って普通の転職活動と同じ流れで、応募するには履歴書と職務経歴書の作成が必要不可欠となります。

しかし、気をつけてください。先に述べたように、第二新卒の履歴書や職務経歴書は、その他の中途採用者と同じように書いていては全くだめです。

具体的に履歴書と職務経歴書の書き方について説明しましょう。

 

2-1-1.第二新卒職務経歴書の作成方法について

まず、職務経歴書と履歴書の書く順番ですが、私は職務経歴書から書くことをオススメします。理由は、自分の考えがまとまるからです。

履歴書と比較すると、職務経歴書の方が書かなければならない内容が非常に多く、自分がやってきたこと、強みや弱みを考えなければ書き終えることはありません。よって、職務経歴書が書き終えたあとに、履歴書を書くほうが、比較的スペースの少ないところに「志望動機」を書かなければならない履歴書でもスラスラと自分の考えをまとめて記入することができます。

 

2-1-2.第二新卒の履歴書の作成方法について

履歴書の内容は今までの自分の経歴をありのままに記載するだけでOKです。ただ、志望動機については2-1-1.で記載した内容を基に、簡潔に書きましょう。

正直今さら過去の経歴を変えることはできないので、ご自身の学歴や経歴に自信がない場合は、職務経歴書や面接でカバーするしかないでしょう。また、学歴にない方の場合でも、この時点であきらめないでください。第二新卒でも「新卒」に変わりはありませんから、ポテンシャル採用をしてくださる企業も多く存在するため、この時点であきらめる必要はありません。

ポテンシャル採用のほかにも、「紹介採用制度」を取り入れている企業は多くあります。もし、入社希望している企業に勤める知人の方がいらっしゃるようであれば、「紹介採用があるかどうか」「ある場合、自分を紹介してくれないか」、尋ねてみるといいでしょう。

私の場合は、知人にアクセンチュアに勤めている方がいたので、その方に紹介していただくようお願いし、実際にスムーズにWebテストまで進むことができました。(※ただ、私の場合なぜか採用システムにエラーが発生した都合で、問い合わせメールを送る必要がありました。その問い合わせの応答はすべて英語だったため、死ぬほど苦労しました。笑)

 

 

3.転職のファーストステップ、業界と企業の選定

さて、ここまでで転職活動に必要な書類の準備が整ったかと思います。ただし、履歴書や職務経歴書には「志望動機」を記載するところがありますよね。そこはまだ埋まっていないと思います。それもそのはず、企業選定ができていないのですから!(当たり前やないかーいっ)

というわけで、3章では企業選定の方法についてお伝えしたいと思います。

 

3-1.第二新卒で転職するときの企業選び

僕は、「転職するならどんな業界がいいかなー」と、業界から悩むことはありませんでした。恐らくいま転職を考えてこの記事を読んでいる方でも、そういう方が多いのではないでしょうか。大体、「〇〇業界か××業界かなー」とあたりがついていて、その中のどの企業にすればいいのかが分からない、そんな感じではないでしょうか。

僕も企業選定は最初に相当悩みましたが、結局、僕の場合はエージェントにお勧めしてもらう形で選考を受ける企業を決めたので、特に困る要素はありませんでした。

 ただし、自分なりにですが、お勧めしていただいた企業群をどういう風に分類分けができるのか、また、その分類の中で自分に合った企業はどれになるのか、ぐらいは考えていました。

下記、その軸構成例です。

 

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僕はこの中では、Bグループがいいな、と思いました。その理由は、2点あります。

1点目は、特化型でなく包括的に企業支援ができる人材になりたかったからです。

2点目は、最先端の現場で働きたかったからです。

Aグループの企業だと、特化型になってしまい、ゼネラルな人材になりにくい。仮になれるとしても、一歩余計なステップを踏むことになりそうだ。

Cグループの企業だと、技術に予算を割くことができず、最先端の技術に触れることが難しい。確かに、厳しい環境で勝つことができれば、その時には素晴らしい能力を身に着けているかもしれない。だけど、今自分が必要としているのは、逆境で戦い抜く力ではなく、誰に対しても誇れる能力を身に着けることだ。

このように考え、Bグループに絞って選考を受けることになります。

上図以外にも様々な切り口で、マトリクスを作りグループ分けを行いました。そして、その都度どのグループが自分が望む企業群なのか、というのを絞っていったわけです。

まとめると、こういう企業選びの方法になりますね。

 

①.漏れなくダブりなく(MECEという考え方で)に企業を羅列する

②.企業を分類する。

③.自分の望む条件に沿った分類属する企業群に絞り込む。

④.絞った企業群の分析を行う。

 

こんな感じです。

 

3-2.第二新卒で転職するときの業界研究

 さて、3-1で選考を受ける企業の分類分けができたかと思います。ここから、本格的な業界研究を行っていきましょう。

「あれ、業界研究って企業選定の前にするんじゃない?」と思った方もいるでしょう。そうですね、本来は先に業界研究を行うべきだと思います。

「じゃあ、なんで企業選定を先にするの?」僕は、業界研究はステップがあると思っています。

1:業界を網羅的に調べる業界研究

2:特定の業界を深く調べる業界研究

 この2ステップを踏むことが普通だと思います。そして、この章でお伝えするのは後者の業界研究です。前者の業界研究については、本当に基本的な業界研究しか必要ないと思います。

基本的な業界研究とは何かというと、業界地図を開いて、どんな業界でどんな企業がリーダーシップを発揮しているのかを把握することだと思います。そんなのは、一般的な「業界地図」でも見てやってしまえばいいのです。

 後者の方、深く特定の業界を調査する場合、結構やり方は様々です。

①業界の人に会って話を聞く。

②その業界のリーディングカンパニーが出版している本を読む。

③Webで元社員の人の口コミを読み漁る。

など、本当にいろんなやり方がありますが、僕がお勧めするのは上記①②でしょうか。

ただし、気を付けないといけないことがあります。①は会った人の価値観や固定観念が話には多分に含まれているため、少数の人の話だけで判断するのは危険です。

また、②も同様に、その企業の社風や業務内容によって記述内容が大きく異なるため、あくまでも①も②も参考程度にやるべきです。

じゃあ、どうやって「確信」を得るのか。業界研究を終えるのか、そのタイミングについてですが、これは「自分がもうこれ以上は現実的に難しい」「もうこの業界については、大体理解して不安もない」と思えるほど、時間と労力を割いたタイミングで終わりです。 なんて曖昧なんだ!と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際、現職に就きながら担保できる時間は限られています。仕事同様に、しっかりと区切りをつけて終わりを見つけてください。

 

以下、私がコンサル業界の業界研究に愛読した、書籍およびWebサイトです。

 

www.movin.co.jp

コンサル一〇〇年史 は、その名の通り、コンサルティングファームがどういう背景を辿り、今に至っているのかが理解できる本になっています。コンサルティングファームを作り上げた先人たちの熱い想いが伝わる、至高の一冊です。

 ムービンさんのサイトに関しては、その内容も非常にわかりやすくまとめられていますが、実際にエージェントさんに各社の業務内容を聞いたり、A社とB社の関係性などについて尋ねた方が、簡易的に有益な情報が得られるかもしれません。

 

 

4.総合系コンサルティングファームへの転職で初めの難所はWebテスト

 さて、企業選定が終わり選考に進んだとします。総合系コンサルティングファームの採用試験で一番最初に待ち受けているのは、「Webテスト」です。各社どのWebテストを採用しているかは、エージェントに聞くのがいいでしょう。私が受験したところは、「玉手箱」でした。

 「Webテスト」と聞くと、なんだ簡単じゃねーか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、舐めていては簡単に落とされますので、9割以上のスコアが叩き出せるまで、勉強と試験の進め方(1問〇分、難しければ飛ばしていいor悪い)を磨いてください。

 また、9割以上のスコアが欲しいと書きましたが、感覚値ですが足切りラインは8割くらいの気がします。8割で足切りを行い、採用後、コンサル業界未経験の場合はこの得点も参考にしながら初年度の給与が決められるっぽいです。※私が内定いただいた会社は、そうらしいです。

4-1.なぜ総合系コンサルティングファーム第二新卒でもWebテストをするのか

 総合系コンサルティングファームの採用試験で、「Webテスト」を行う理由として考えられるのは、以下の通りです。

・毎月1000人以上の希望者を振るいにかけるため

・業務的に毎日精度の高い勉強を求められるため

人間力よりスキルや地頭を重視

 4章の冒頭でも記載しましたが、給与を決める参考値になったり、足切りにするためだったり、Webテストは総合系コンサルティングファームの採用試験の中では、非常に重要な要素と言っても過言ではないでしょう。

「とりあえず、面接までたどりつければいいや」なんて思わずに、しっかり対策することをお勧めします。

 

 

5.総合系コンサルティングファームの面接内容

 無事Webテストを通過すると、次はいよいよ面接です。これからお伝えするのは、私が内定した総合系コンサルティングファームの採用試験での面接内容です。あくまでも、参考程度にしていただければと思います。

5-1.総合系コンサルティングファームの一次面接

緊張の一次面接、やってきたのは経営企画室室長でした。私が受験した企業では、非常に役職の高い人ばかりが採用に出てくるようで、今回私の担当だった人は、新卒および第二新卒採用の最高責任者だったみたいです。

 部屋に通され、待つこと数分、その室長がやってきました。後から聞きましたが、年齢は38歳だったそうです。その方は、高そうなスーツや時計、靴を身にまとった、身長190cmはあろう大柄、しかしそれでいて優しそうな顔をしている人でした。

室長は僕に席に着くように指示し(前職営業時の癖で相手が席に座るまで立って待っていました)、一次面接の概要を話しました。

自分たちがどれだけ採用に力を入れているか、この会社はこういう風土だよ、さて貴方のことを教えて、みたいな感じです。

 そして、以下のことを聞かれました。

・自己PR

・ライフワークバランス

・当社(受験企業)を1年で売上を倍にする方法

自己PRは、コンサルティングファーム独特の自己PRとかではなく、一般的なもので大丈夫でしょう。しかし、この「ライフワークバランス」と「ケース問題」は非常に難しかった。

コンサルティングファームに入社する、ということは激務であること、プライベートの時間なんてほぼないこと、仮にあったとしても仕事のことが頭から離れることはないことなど覚悟しなければならないことがたくさんあります。そのため、「高給」とか「ステータス」のためだけに入社しても、長く続くことはほぼあり得ません。それを警戒して、採用面接官は自分のライフワークバランスの考えが、企業のそれとマッチしているのかを厳しく見ます。私の場合は、「お客様のために働いて、それで死ぬなら本望です」とお答えし、なぜか笑っていただき、更にはその気概を気に入ってもらえたみたいです。笑

 しかし、「ケース問題」は非常に難しかった。論理的かつ実現可能性の高い売上増の話をしなければなりませんでした。現在の受験企業の状況を分析し、課題抽出を行い、1年間という期限を厳守できるような方法を模索します。面接官からお題を出されてから「3分ほどお時間ください」と考える時間をいただき、その間に自分の考えをまとめて、結論→理由の順に話ます。

 私の場合は、課題を「企業ブランディング」、施策を「採用方法の改善」としました。この結論に至るまでに、何度も面接官から指摘をいただきながら軌道修正をすることができましたので、ここで重要なのは「ネック返しをされても諦めずに食らいつくことができるか」だと思われます。「それだと〇〇という点において、××というデメリットが生じえますが、それはどのようにカバーしますか?」とか、「採用というのはそもそも長期的な施策が大前提なので、1年間で売上増に繋げるのは不可能です。」など、本当に厳しい精査が入りますので、ケース問題の対策はしていく方がいいでしょう。

私がケース面接対策で、参考にした書籍は以下の通りです。

 

5-2.総合系コンサルティングファームの二次面接

 二次面接は、現場営業担当の方との面接でした。コンサルティングファームで営業担当というと、社内でもTOPクラスの人たちがほとんどです。そんな人たちとお話しするわけですから、緊張しないわけがありません。笑

 そして、私の場合ですが、二次面接でのお題はアベノミクスについて、賛成か、反対か」というディベート形式の応答でした。私が「賛成」であれば、面接官が「反対」の立場から、私の意見を覆しにかかります。私は、前職がWeb業界で時事ネタに疎かったことから、何も準備しなければこのディベートは成り立たなかったでしょう。しかし、エージェントがあらかじめ「アベノミクスに関連することは聞かれる可能性が高い」と助言してくださったため、最善の下準備を行い、なんとかそれなりの回答ができました。

時事問題に疎い人は、コンサルティングファームの面接開始日より1カ月前くらいから、日経新聞を読み、それぞれの記事を自分なりにまとめ、トピックに対して、自分の意見が持てるようになった方がいいでしょう。これは、実際に入社した後も必要なスキルになりますので、今からやっていて損はありません。初めて読む方は、非常に難しい内容に感じ、抵抗があるかと思いますので、読む前に下記リンクの本を読むといいかもしれません。じっくり読むと2時間はかかる日経新聞の、時短かつ効率的な新聞の読み方を教えてくれます。

 

5-3.総合系コンサルティングファームの三次面接

 二次面接が通り、次は三次面接です。ここでは、非常に一般的な質問がされました。

・自己紹介

・強みと弱み

・なぜコンサルタントになりたいのか

・人生のビジョンは何か

などです。非常に和やかに面接は進み、関西人としては有難いことに、面接中に笑っていただける場面もあったりで手ごたえは十分でした。結果、無事に通過することができました。

ここまでくると、ほぼ意識確認レベルのような気がします。「どれだけ当社に来るつもりがあるのかな?」「志望度はどれくらいなのかな?」といった感じです。しっかりと、志望度が高いことを示しましょう。

5-4.総合系コンサルティングファームに内定!

 三次面接が終了すると、ほぼ内定確定です。あとは、条件交渉が始まります。入社時期や給与に関してですね。私の希望条件は以下の通りでした。

・入社時期はなるべく早く

・年収は450万円以上

たったこれでけでした。当時2015年12月に内定をいただいたので、2016年2月か3月には働きたいのが本音でしたが、前職の決算が3月だったことから4月で調整しました。

 また、年収に関してですが、当時の私の年収は336万円(住宅補助手当込)でした。借金もろもろの返済のことを考えると、せめて450万円以上ないと、もう自転車操業、火の車状態になることは目に見えていたので450万円を希望条件としていました。ただし、私は面接でそんなことをストレートに伝える勇気はありませんでした。笑

 だから、私は転職活動開始時に、前職の上位レイヤーの方たちに「転職活動を開始すること」、「年収が足りないこと」を正直に話し、年収の交渉をしてもらっていました。交渉の結果「430万円までなら昇給可能であること」の言質を取りました。これだけだと、内定時に提出する源泉徴収でバレてしまうので、エージェント経由で今の年収と来年1月からの昇給額(430万円)を伝えていただき、年収の交渉をしていただきました。結果、初年度が530万円+残業代という年収になり、希望条件を満たしたうえで、内定をいただくことができました。

 

もし、年収の希望額がある程度決まっているようでしたら、このような工夫をされるといいかもしれません。しかし、自分の市場価値を考えずに年収交渉をしようものなら、せっかく貰えそうな内定も貰えなくなる可能性がありますので、その辺の調整はエージェントと綿密にされることをお勧めします。

 

採用の経緯は以上です。

 

いかがでしたか?

コンサルティングファームは、ステータスも高く、そして貰える給与も高いことから非常に人気の業界だと思います。今後コンサルティングファームに挑戦される方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば幸いです。